バイクメンテナンス
ロードバイクのリフレッシュメンテナンス
バイクがきれいになるのは気持ちがいいものです。今回のRALEIGHは通勤でお使いになっているバイクをリフレッシュさせるため、冬期休業前にお預かりしていたバイク。
作業は、洗車掃除とオーバーホール。そして消耗部品の交換。交換部品はチェーンとワイヤー、ブレーキシューの予定でしたが、洗車後にギアの磨耗に気付きました。BBにもガタツキがあってゴリゴリしている状態。ギアクランクを抜いたらなんと大量のサビがどっさりと。
RALEIGHのCRNはコストパフォーマンスが高く、Tiagraベースのコンポにブレーキレバーは105なので、今回はギアクランクも一緒に105へグレードアップされることに。
部品を交換する前に、まずは装着部品の汚れを全部落として最後にフレームをワックス仕上げ。洗車だけした写真の状態からさらに見違えるほどきれいになって、新しいバイクに生まれ変わりました。納車前に1枚撮っておけばよかった。
アクシデントを未然に防ぐインナーワイヤーの交換
オーバーホールの場合は、シフトやブレーキのワイヤーも一緒に交換される方が多いですが、今回も同時に交換です。
両方交換する場合はまずブレーキから行います。新車の組み立てと同じ順序。シフトチェンジの調整作業中に車輪の回転を止める必要があるから必然的にブレーキワイヤーが最初です。フロントのほうもヘッドの調整を最初に済ませておくために交換しておきます。ヘッドのガタはキャリパーで静止させておかないと確認できないため。
で、次にシフトワイヤーを交換しようとブラケットのカバーをめくったところ、切れたインナーケーブルが1本だけピョーンと飛び出している状態。これはタイコの部分で切れてほつれているのはあきらか。
抜かなくても予想はしていたけれども、抜いたらやっぱりこれはかなり危ない状態だ。でもユニット内に絡まったのを取り除く手間は避けたかったので、そうはなってなかったからひと安心。ほつれて完全に切れた1本がユニット内部に入り込んではいたけれども、引っ張ったらすんなり抜けたからよかった。
ブレーキもシフトもワイヤー交換は2年に一回くらいの頻度で行ったほうがよいかと思います。もし通勤で毎日のようにお使いの場合は1年ごとの交換をおすすめします。特に雨でも走られる場合は、1年に一回でも交換しておけば安心です。
1年で交換しておけばインナーが切れることもないでしょう。アウターケーシングは中が錆びていなかったら2年ごとでもよいと思います。
ホイールの耐用年数を左右するハブのグリスアップ
今回は全オーバーホールということで、ホイールもカップ&コーンのシマノだったからハブをばらしてグリスアップを行いました。ホイールもガタツキがあったから心配していたけれども、やっぱりコーンのほうが虫食い状態だった。
本体のカップ内は汚れてはいたけれどもボールレースはきれいな状態。なんとか玉押し調整で使えそうだから、ハブにはFINISH LINEのテフロングリスを充填してクリーニングした鋼球をセット。その上からまたグリスを注入して、コーンとカップとボールに万遍なくグリスが行き渡ったところでひたすら調整を繰り返す。
ホイールのほうは、使い続けるうちに不具合を感じるようになったらその時にまたお考え頂くことにして、今回はこのままお使いいただくことにしました。
それと、ホイールを外した時に気になったのが、カセットギアの汚れ。ギアの間に挟まってこびり付いている汚れは、さすがのフィルタークリーナーでも落ちません。
洗車料金外の作業ですが、今回はかなり手を加えて作業しているのでついでにスプロケットも外し、手作業で取り除きながら、ここも念入りにクリーニング。ビフォー⇒アフター
これで、また毎日の通勤に気持ちよく使っていただければと願っています。