バイクメンテナンス
スポーツバイクをリメイクする小技
スポーツバイクのリメイクは、ある意味楽しく、ある意味大変。買取りのバイクを見栄えよくするためワックス作業とかするときに、店長は部品の材質に合わせたものを用意して作業してますが、プラスチック用のコンパウンドまでは準備していなかった。
スポーツサイクルは見た目も大事。走る時もきれいなバイクだったら気分も上々、所有している喜びも高まり気持ちよく外にも出掛けられますね。ということで、今回はプラスチック部品の研磨に初挑戦。
プラスチック部品のキズ消しと光沢出し
プラスチックの研磨なんて初めてだったので、まずはネットで検索して調べてみる。すると、研磨の作法は、一気に磨くのではなくコンパウンドの粒子を変えて段階的に磨いていくのがよいとのこと。
そこで、あれこれと選びに選んだ結果買い求めたのが、ソフト99の「コンパウンドトライアルセット」。これを選んだ理由は、第一に、初心者をターゲットにしているようなトライアルというネーミングに惹かれました(笑)。なにせ初めてなので。第二に、フレームなど塗装の補修に利用しているタッチペイントはいつもソフト99だから、何となく使いやすそうという親近感で。
さて、研磨の目的です。今回は、デュアルコントロールレバーのネームプレートがキズ付いてくすんでみすぼらしく見えるから、これを少しでもきれいにすること。できればピカピカに光沢まで出せれば理想的。はてさて、どこまできれいになるでしょう。いよいよ作業開始。
一応、目的は達成できたといってもよいでしょうか。ネームプレートの研磨に入って格闘すること30分。レバーを装着したままプレートだけ研磨しましたが、結果は、ビフォー ⇒ アフター。これはあきらかに違いがわかりますよね。
さすがに深いキズは取れなかったけど格闘した価値は十分あったかと。ネームプレートを外して裏を拭き取ったらもう少しきれいになるかと思ったら、それはたいして変わりませんでした。裏も研磨したらもっときれいになるかもしれないとも思ったけれども、今回はSORAだし、それは諸般の事情でやめておく。
ブラケットの劣化も気になるところ。もちろんここも磨いてみました(ネームプレートの両端)。でも、ここは一生懸命こすってもくすんだ状態からほとんど変わらない。こすっているときは黒っぽくなるので、これはずいぶんきれいになるなと喜んだのも束の間、結局、時間が経つと元の色合いに戻ってしまう。材質はなんなのでしょうね。研磨剤で磨いても駄目なようです。しかし磨いている時は色が変わるのは不思議。
この小技は車のヘッドライトにも応用できますね。アティックカーも表面に軽く黄ばみができてきたので、今度時間の取れた時に試してみます。
塗装のキズ消しには
今回使ったコンパウンドは、「細目」・「中細」・「極細」の3種類で、粒子のサイズはそれぞれ10ミクロン・3ミクロン・1ミクロンです。フレームにも使ってみたら光沢が出てピカピカになりましたが、やっぱりフレームのほうもキズ自体は消せませんでした。
フレームでは最初に「細目」を使ったら逆に微細な擦りキズが拡がって、順々に磨いていったら大丈夫でしたが最初からある塗装のキズ消しはあまり期待しないほうがよいかもしれない。パッケージには「キズ消しからツヤ出しまで」とあるけどキズ消しには微妙な感じ。
ちなみに、この商品はメーカーでは車の「ボディ・バンパー用」としての販売です。プラスチック用は別に用意されてますが、粒子は1種類だけのようです。プラスチック用の場合、段階をおって磨いていくやり方は想定していないのでしょうか。
でもプラスチックにも問題なく使えるので、サイクルメーターとか、自転車のアクセサリーにもいろいろ活用できそうです。気を付けないといけないのがプラスチックの場合、仕上げはどれくらいの粒子サイズが必要なのかですが、フレームで磨いた感じでは最終仕上げは1ミクロンまでは必須かと思います。プラモデル用には0.2ミクロンとかもありますが、自転車ではそこまで必要ないかな。