バイクメンテナンス
洗車クリーニングの必需品、ワコーズのフィルタークリーナーが生産中止に
バイクメンテナンスの必須アイテム、ワコーズのフィルタークリナーは店長にとってはバイクを洗車する時になくてはならない洗車道具の一つ。これがなくては洗車掃除の時間に大きな違いが生じてしまいます。
フィルタークリナーがなかったら洗車を受ける料金も変わってくるし、なによりその有用性はこのブログでもバイクメンテの記事のときに何度かお話しているのでご存じの方も多いと思います。が、なんと、そのなくてはならないフィルタークリーナーが、すでに半年も前に生産中止になっていた。知らなかったあ~~。
バイクの洗車掃除でもっとも活躍するフィルタークリーナー
店長の場合はもっともというより洗車掃除でしか使いませんが、ディグリーザーのように使っているという話も聞きますので、その場合は使用後の処理の仕方が変わってくるので気をつけたほうがよいかと思います。
フィルタークリーナーは水と混じると乳化するので、十分な量の水で洗い流しその水が乳白色の色から透明になるまでそれを繰り返さなければなりません。チェーンクリーニングマシンを使う場合は半端ない回数で水を取り替えないといけないので、かなり大変。乳化状態でフィルタークリーナーが残っていると、チェーンオイルを注してもオイルが役に立たなくなるからこうしないといけないのです。
オイルが役に立たないというのは、せっかくチェーンに塗布しても残存しているフィルタークリーナーがオイルを分解してしまい、オイル本来の性能が発揮できなくなるから。これは駆動系の磨耗につながります。
やっぱり洗車掃除で外に持ち出しいっきに駆動系全体をクリーニングしたほうが、バイクも見栄えがよくなりバイクも気持ちもスッキリしますね。
フィルタークリーナーの代替品です、とのご提案
さて、そのディグリーザー的使い方について、昨日のことです。先日の洗車で残り少なくなってきたので1本仕入れようと、Webで卸やの在庫をチェックしました。でも、その卸やでは在庫切れ。他にどこか持っていないか調べてみると、ある仕入先から、ワコーズにはパーツディグリーザーという商品があると紹介されました。これがフィルタークリーナーと同成分であるからと。
しかし、ワコーズに問い合わせてみると、パーツディグリーザーは駆動系の油除去に開発した溶剤で、フィルタークリーナーとは少し成分が違うようす。容量、価格的にも他の自転車用ディグリーザーとほぼ同じなのでそちらで代用できる製品です。
最初からチェーンだけをクリーニングするならディグリーザーは便利です。でも前も後もギアまで一緒に洗う作業の場合はディグリーザーは現実的ではなく、ギア1枚1枚をディグリーザーで油汚れを落としてきれいにするのはとても手間が掛かって大変。
(それに写真のような毛先の短い固いブラシでゴシゴシこすっていると、気をつけていても汚れが飛び散りきっとトレイの回りはすごいことに。一度衣服に付いてしまうとその汚れはもう落ちません)
ディグリーザーも最後は水で洗い流さないといけないし、フィルタークリーナーのほうが洗浄力は強力だし、バイクの洗車ではフィルタークリーナーが一番だと思う。バイク洗車でこれより優れている製品を店長は知りません。
そこで、自分でイチオシのこの溶剤を店長はいつも使っているわけですが、これは1回の洗車で2台くらいでも50mlあれば十分なので(汚れの程度次第で)、1本使い切るのに1000mlだから単純計算でも20回分。1台ごとに洗車する時も多いし、毎日洗車仕事があるわけではないから1本あれば半年は持ちます。
で、春先に仕入れたのがようやく消化しそうだと思ったところで今回の生産中止。洗車にしか使わないのと、店頭販売もしていないから仕入れも1本づつなので、ワコーズが教えてくれるまでよもや生産中止になってるとは知らなかったのです。最初はガックリでした。
メーカー在庫をあるだけ仕入れました
昨日はほんとにタイミングがよかったです。生産中止を知って愕然となったのも一瞬のこと、なんと北海道のワコーズにはまだたくさん在庫があったのです。(たくさんといっても7本)
これがないとほんとに困るので、その在庫分を全部引き取りました。フィルタークリーナーは人気商品だったみたいだから生産中止が決まった時に北海道だけ大量に確保したようですね。半年でだいぶなくなったようでこの時点で在庫は7本、自転車屋にとっては1回の使用量を考えると数年先まで十分な数量です。
ワコーズは、北海道は本社のほうと事業が分離しているので、メーカーにある在庫はおそらくこれで終わりでしょうとのこと。営業の方もほんとに良かったですねえと言っていたように、店長もこれでひと安心。
中身は開けなければ少なくても10年以上は大丈夫と聞いているから、これまでと同じ消費ペースだったら数年間は持つはずです。新しい商品が開発されない限りは保管してメンテ専用で使い続けます。
ラスペネのデモンストレーション
ワコーズのケミカルはほんとに優れている製品が多いですね。店内作業でも実感しています。店長が使っているなかで重宝しているのが、スレッドコンパウンドとシリコーンルブリカント。スレッドコンパウンドはペダルなどチタンボルトのかじり付き防止に、ルブリカントは樹脂やゴムに対しても攻撃性がないためフレームにも安心して利用できます。けっこう艶が出るんです。直接吹きかけて磨きます。
ペダルは一度だけ中古のTAバイクで外れなかったことがあって、そのペダルは6mmのアーレンキ専用でしたがギアクランクを外しても駄目でした。海水でシャフトが錆びたのでしょうか。逆にレンチがねじれてしまうほど固着した状態で、仕方ないからそのまま使い続けることを前提でお買い求め頂いたんですが、スレッドコンパウンドを使用していればそんなトラブルも防げると思います。
バイクのメンテナンスには、ほかにメンテルーブやチェーンルブ、ラスペネなんかを使ってる方も多いと思います。今回は、営業の方がラスペネのデモンストレーションをしてくれることになりました。実演をみたら、これは凄い!
まずは論より証拠、以下をどうぞ。
ラスペネがいかに優れているか、動画をみれば一目瞭然。水に濡れた環境でもその優れた効果は持続するということで、水置換性(みずちかんせい)の実演もしてくれました。
店長は、自転車は雨でも走る方がいるからそれならチェーンにも使えばよいのでは思って聞いたところ、それは動画での説明のとおり、適材適所に使う必要があるようです。ちなみに水置換性とは以下をご覧ください。(RPとはラスペネの商品名のこと)
自転車の場合はパーツの錆もとても気になりますよね。ラスペネは水置換性もですが、防錆効果もあって、定期的なメンテナンスで適度に使い続けることでその効果も期待できそうです。
浸透・潤滑性の「軸力」という専門用語はわかりませんが、ボルトナットの固着解消にも優れているということでしょう。
自家用車の燃費向上にも
今回は、通勤にも使っているアティックカーの燃料添加剤も試しに使ってみることにしました。燃料の添加剤は年2回は入れたほうがよいようですが、今回試すのは、燃焼室や排気系のカーボンなど除去して清浄化する「フューエルワン」と、燃焼効率を上げる「プレミアムパワー」。
なぜか毎年冬になると燃費が1kmくらい落ちるので、それが解消できれば安い買い物だと思って試してみます。自分に向けて、請うご期待!