店舗に関すること
初めてロードバイクに乗られる方に、おすすめのエントリーモデルいろいろ
皆さんこんにちは、店長の片平です。ブログに向かうのもひさしぶり、なかなか時間が取れないんですね。
今年は凄いことになっていまして、連日深夜作業が続いています。アティックには初めてロードバイクに乗られるという方がサイトをご覧になられて来店されるケースも多いのですが、先日も女性の方に1台納車させていただきました。
アンカーのRL6WEX、ロングライド初挑戦の女性を応援するお手頃価格のWOMEN’Sモデルです。最初はどのようにお使いになるのかお聞きして、ご希望のカラーとかも聞きながらコンプリートモデルのRL6WEXをおすすめして即決してくださいました。
組み立てに少しお時間を頂戴し、用意ができてからフィッティング後に納車。フィッティングは営業終了後になってますが、今回は遅くなったので終わってからご自宅までお送りさせてもらいました。
新車のロードバイクは札幌市内でしたら無料でお届けします。なので、納車の日が雨になった時とか、もしも暗くなっても大丈夫。無料配達は価格帯にもよりますが札幌近郊まででしたらオッケーです。これまでは江別が一番遠かったかな。
丸石のヴィンテージバイクをクリンチャーホイールに交換
ロードバイクが初めての方には中古バイクも好評です。今回は39,800円と在庫車のなかで最安価格になっている丸石のCrMoセミオーダー車を初心者にも扱いやすいようにホイールを交換して用意しました。
このバイクに装着されていたホイールはチューブラーですが、これからロードバイクを検討しようと思っている方はまだホイールの区別も付かないと思います。
思えばミシュランがはじめてクリンチャーを出して普及し始めたのが、ちょうど店長が北海道に来たあたりでした。それまではロードバイクといえばタイヤはチューブラー。出先でパンクした時は携行しているスペアタイヤに履き替えるわけですが、慣れればクリンチャーよりも交換作業は簡単です。
スペアタイヤは使い古したタイヤを利用します。ホイールとタイヤにそれぞれリムセメントが残っているのが携行するタイヤの前提条件。新品は×。なかにはリムセメントを持ち歩いて新品を出先で使うつわものも居ましたね。でも、TUFOとか固くて伸びないタイヤなど携行したら大変です。手先にべっとりリムセメントが付いたりするケースもあるので新品タイヤは避けたほうがよいでしょう。
と、パンクの時など、やっぱり初心者には難度の高い作業となってしまうチューブラーホイールですから、もっと扱いやすいように今回はクリンチャーホイールに交換しました。
ただ、チューブラーのホイールに装着されているギアは7スピード(以下7S)。もちろん、すでに7S用の完組ホイールは市販されていないので、今回は完成車から外して余っていた10S用のホイールを使いました。
10S対応カセットボディに7Sギアを装着して使用する方法
以前も、ロードバイクホイールに装着するギアとフリーボディの互換性とか、11Sロードホイールへの8/9Sギアと10Sギアの装着方法など、ホイールの適応ギアについての記事を書いていましたが、今回は、最近ではめずらしい7Sギアを纏っているヴィンテージバイクのホイール交換に伴うカセット装着の作業方法をご紹介したいと思います。
7Sホイールをお使いの方で、チューブラーからクリンチャーに替えるとか、使用中の7Sホイールが破損して使えなくなった時などご参考にしてください。(こちらの記事に記載している内容はあくまで参考情報とし、作業される際はすべて自己責任で行ってください)
まず、7Sギアの装着はロックリング方式であることが前提です。トップギアが締込式になっているカセットギアの場合は、バイクを7Sのまま使い続けるにはハブだけ使用してホイールを組みなおすしか方法がないと思います。
さて、写真をみれば一目瞭然ですね。10Sギアが装着されていたフリーボディから1mmスペーサーを外して、11Sホイールで10S以下のギアを装着する時に使う1.85mmスペーサーを2枚装着させただけです。ただそれだけ。意外に簡単。
でも、ひとつ気をつけなければいけないのは、7S装着フレームは通常エンド幅(オーバーロックナット寸法:OLD)は126mmです。今回のバイクはMTB用ハブで組んで130mmを確保してましたので問題なかったですが、126mmエンドに130mmハブを装着する場合は少し拡げなければいけません。
エンドを拡げてのホイール装着は、店長はこれまでクロモリバイクで問題となったケースはありませんが、アルミバイクの場合は不可です。クロモリバイクでも年式が古いフレームの場合は注意が必要です。心配なのが素材のサビ。表面は大丈夫でもチェーンスティなどパイプの内側が錆びている可能性もないとはいえません。
ラグドフレームの場合は、ハンガーシェルのスティ溶接箇所へ負担が掛かり、特にブリッジで補強されていないチェーンスティのフレームはラグの接合部分に亀裂が生じないとも限りません。作業される場合はあくまで自己責任でお願いします。
7Sギアを10S対応カセットボディと11S対応カセットボディに装着するとき
サードパーティ製で7S用のスペーサーも出ているようですが、スペーサーの割にはかなり高価なのでそれを使う必要はありません。先ほどの1.85mmスペーサーと1mmスペーサーの組み合わせで対応することができます。
11Sホイールに装着させる時は、1.85mmスペーサー2枚に、1mmスペーサーを2枚追加します。もしMAVICのM10カセットのホイールが手元にある場合は、これに付属している2mmスペーサーをそのまま使ってもよいです。
ようは、カセットボディにギアを装着させた時に、トップギアの外端からカセットボディの外端まで間隔があって、ロックリングで固定した時にロックリングがカセットボディに当たらなければよいわけです。
10S対応カセットボディを実測すると、ボディの長さは34.8mmとか35.0mm(モデルによってバラツキあり)。7Sギアは全幅31.85mmだから、ボディが仮に34.8mmでも1.85mmスペーサー2枚分3.7mmで、先ほどのロックリング固定後の間隔は0.75mm。十分な間隔が確保できて使用上支障が生じることはないと思います。
ホイールを替えたことによってシフトの調整が必要となる場合も、チェーンがフレームエンドに当たらない限りは、リアディレーラーはシフト調整範囲内ですから稼動にも問題が生じることはないと思われます。今回はトップ側は調整が必要なくインデックス調整のみでした。
ちなみに、カセットボディの実測ですが、7S専用がこちらも30.75mmとか30.9mmでモデルによってバラツキがあるようです。
シマノではこの数値は公表していませんが、このように、シマノのホイールはモデルによって0.1mmから0.2mmくらいのバラツキがありますから、公表しないのはそういう理由からなのかもしれませんね。