サイト運営
ウェブサーバー移管の顛末記
めっきり暖かくなってきましたね。春間近。自転車屋も春に向けてそろそろエンジン始動の時期を迎えています。ホームページのほうも今年はもう少し充実させようと新しいコンテンツも思案中。
で、心機一転、まずは契約しているサーバーを、新しいサーバーに切り替えることにしました。店舗案内のページでもお知らせしていたとおり、すでに移管作業は終わっています。
今日のブログは、自転車にはあまり関係しない記事なのでアレなんですが、もしよろしければお付き合いください。
サーバーを移行しようと思った動機
サーバーの移管作業は今回3回目です。最初に替えたサーバーはデータ消失事故を起こしたファーストサーバでした。
あの時はほんとに驚いた。前代未聞の一大事。ある朝のこと、サイトが表示されず調べたら、サーバーのデータが全部消えていました。人為的なミスが発端のようですが、バックアップの重要性を痛感する出来事でした。
もしも、バックアップを取っていなければ、これまで蓄積したウェブ資産が水の泡。(… orz)
なので、今はさらに強化して、三重のバックアップ体制を取って鉄壁の構えで備えております。2つはお世話になっているお二方の外部サーバーで、もう1つは今回切り替えた新サーバーの機能で最初からバックアップの環境が整備されていました。
新サーバーでは、毎日、過去14日間のデータが自動保存され、トラブルがあっても、別のサーバーで保管されているデータですぐにリストアできます。
この機能も嬉しかったんですが、今回移行しようと思った一番の動機は、サーバーの安定運用とサイトの表示速度。その観点でこのサーバーを使うことに決めました。
サーバー会社を選ぶポイント
移行前のサーバー会社は、年に数回障害が発生し、うちのサーバー以外でも時々起こっているようでした。機材的な問題なのかもしれないと思い、そろそろ替え時だと判断してどこのサーバーを使うか1ヶ月ほど調べたんですね。抑えておきたかったポイントは4つ。
① 性能が高く安定している(トラブルが少ない)
② サイトの表示速度が速い
③ 手頃な利用料金
④ サポートが電話応対していてレスポンスよい会社
今回のサーバー会社はこのすべてを満たしている会社だと思われます。
以下、少し個人的見解を。
まず、①は2018年のサーバー提供開始から大きなトラブルはゼロと聞いています。実績はまだ浅いけど大丈夫でしょう。ホスティング事業も規模の大きな会社です。
②は、GoogleのPageSpeed Insightsでいきなり数値が向上しました。うちのサイトはモバイルの数値がイマイチで70点台だったのが、サーバー移行でグーンと伸びて、90点台後半に突入、100点目前です。PCは時々100点満点!(その後、仕様変更で大幅ダウンしたもよう)
ただし、モバイルのスピード測定は、4Gでの計測後1.8秒でほぼ変わらず。もっと速度が上がると思ったけど、判定は、サイトの表示時間が1~2.5秒の平均数値内。測定結果をみたら意外な結末でした。この2年間、様々な施策を行ったけど、これ以上は無理なのかな?(こちらはその後1.5 秒と若干スピードアップ)
そして気になる③はというと、サーバーの契約容量が、20GBから250GBに増量したのに利用料金は大幅ダウン。ドメインの更新費用も、現在のプランを使い続ける限りは無料とお財布にやさしいサービスです。
④は、移行前も対応がよかったのでそれほど変わらず。移行後は電話がつながりにくい場合があるけどそれはしょうがないかな。
実際の表示時間は体感的に早くなったと感じるから替えてよかったと思います。今回のサーバーにはほぼ満足、不満なところはありません。ただ・・・。
サーバーの移管作業で発覚した驚きの事実
今日の本題です。無事にサーバー移管が終わったと安堵したのも束の間、サイト運営に致命的なある現象が発生していました。(一時的ですが、、)
仕事でサイトを運営されている方は、GoogleのAnalyticsとSearch Consoleをチェックしている方も多いと思います。毎日ではないですが、店長も確認しています。
最初に異変に気付いたのはAnalyticsのセッション推移。2月19日の移管から3日経ってセッションがガクンと落ちているのに気がつきました。まさに右肩下がり。
Googleのアルゴリズムは、大きな動きがないか日頃から注視しています。直近では1月14日と2月前半にコアアルゴリズムのアップデートが実施されました。そのとき大きな打撃を被ったので、さらなる追い討ちに、この先どうなるんだろうと不安が募る。
この時期にアップデートが行われたという情報はありません。毎日チェックしているツールも順位は変動なし。どうしてなんだろうと、外的要因ばかりを疑ってネットを彷徨うこと数日。
そして、Search Consoleをみて愕然とするのです。
原因不明のサーバートラブル
アティックは現在、CMSでサイトを運営しています。多くの方が使っているWordPressですが、これをカスタマイズして使っています。WordPressにはいろいろ便利なプラグインがあって、その中に、更新ごとにXMLサイトマップ(sitemap.xml)を自動生成してくれるプラグインがあります。
このsitemap.xmlをGoogleのクローラーが読みに来てくれて、新しいページがあったらGoogleにインデックスしてくれるんですね。しかし、Search Consoleには、そのサイトマップを「取得できませんでした」という、気になる一文が載っていました。
サイトマップを送信できなければ、新しくページを作っても、すぐにインデックスされることはなくなるし、リンクを辿ってクローラーが来てくれるまで検索からそのページに直接訪れてくださる方もゼロです。その後、施策を講じて無事に解決しましたが、なぜこうなったのか、その原因はわかりません。
しかし、サーバーの移管に関係しているのは明らか。サーバー会社に聞いてみると、これまでも同じようなケースがあったようです。可能性としてさまざま提示してくれたけど原因は特定できていないようす。まあ、何らかの要因があったのでしょう。
トラブルから蘇ったサーバー
Analyticsのグラフを見ると、5日ほどセッションが下落していました。この期間、DNSの切り替えに伴って、ユーザーによっては閲覧したページにサーバーから500番台のエラーが返されて見れなかったと思われます。
その後、サイトマップのエラー修復と時を同じくして、Analyticsも通常の数値に戻り、まずはめでたし、ほんとによかった。
サイトを運営していると、Googleからの検索が営業に大きく関係してきます。中古バイクを扱っているアティックでは、買取りの際に初めてご利用いただく方にお聞きすると、8割がた検索エンジンからのご来店。
去年あたりから、それまでと比べると中古アイテムの取扱い量が倍増しています。今年から中古に本腰を入れて取り組もうと思っているところですが、特にロードバイクが初めての方に、機材もですが扱い方や楽しみ方も含めてサイトでもお手伝いができるよう、今年はもっとコンテンツを充実させていきたいと思っております。
そのためにもっと多くの方にサイトをご覧いただけるよう、Googleに嫌われないようなページ作りをしていくのが今年の目標。シーズン中は時間を作るのが課題ですがガンバリマス!