トレーニング
ローラー台トレーニングでの一考察
ローラー台から遠ざかって2ヶ月余り、そろそろいいかなとようやく再開したものの、さすがに2ヶ月乗らないと体力はがた落ち。漕ぎ出しからずいぶん重く感じる。それでも30分ほど経って血流が良くなってくると、あれだけ重かった足が軽くなり、体力はなくなりつつあるもやっぱり続けることが大事なんだと実感する。
2ヶ月乗れなかったのは指の手術をしたためです。思っていた以上に回復に時間が掛かってるようです。これまで怪我などいろんな手術を経験しているけれども術後にこれだけ痛みが続くのは初めて。
一週間後抜糸してそれがまた開いて傷口がふさがるまでの一ヶ月くらいが一番痛かった。ずっとズキズキ状態から今はピリピリ感に変わって少し軽くはなっている。
でも、困るのが、傷口をテーピングで抑えていたから関節が固まってしまい指がしっかり曲げられないこと。曲げようとすると傷口が痛むし、さらに作業もできないのでこの状態が一番困ってます。
数年前も外での仕事が多かった冬に足の指がしもやけになって、治る時に紫色に硬くなった皮膚が剥がれたことがあったけど、指って血流が他よりも悪いから回復が遅いのでしょうね。自然治癒に任せるしかないのでもうちょっとの辛抱です。
とりあえず、超痛かった3週間目あたりのこの状態から(傷口がちょっと気持ち悪い!?)、今はこういう状態になっているので春までには何とか完治してもらいたいと切に願っているところ。
ローラー台トレーニングの必須アイテム
ローラー台でトレーニングする時に一番つらいのは、恐らく時間ですよね。もくもくとペダルを漕いでるだけではどうしても飽きてしまいます。
これはトレーニング強度にもよるんですが、強度が高いインターバルの場合1時間はあっという間でも、強度がそれほど高くない持久的トレーニングの1時間はとても長い。
レース活動では室内トレーニングも集中力が大事だから、インターバルを中心に行っていると時間はあまり苦になりません。でも、ローラー台に乗る現在の目的は最低限の体力を維持すること。きついトレーニングは一切しません。そして今までまったく意識しなかった活性酸素なんかも、代謝機能が相当落ちているので強度が高いと弊害が怖い。
そこで、去年はローラーを漕ぎながら強度を低めにして読書をしていました。DHポジションのような感じで両手で本を持ちながら。でも、今年はこの指ではそれは無理。
で、今年は娘のタブレットを借りて、いつもはPCで視聴しているYouTubeをトレーニング時間に充てることにしました。これは快適。強度をあまり上げないでず~っと漕ぎ続けるトレーニングにはちょうどよい視聴時間になります。
ハンドルポジションも強度を上げない時のグリップポジションなので、この握り方だったら患部があたらないので大丈夫。ロードバイクでレバーを握る時は走行スピードによって2通りの握り方があって、強度が低い場合は上体に少し余裕のできるこちらの握り方がおすすめです。
スピードが上がると抵抗が大きくなって辛くなるからその時はレバーをガッチリ握って前傾ポジション。
タブレットをセットして困るのが、時間経過を見る時のサイコンの位置。タブレットをずらしてもこれはどう頑張っても隠れて駄目なので、スマホのストップウォッチで代用することに。
ただ、消えるとまた表示させるのが面倒、これは次回からPCのストップウォッチページを使うことにします。
心拍計もホルダーから外してステムの左側から右側に移動しバーテープに直接装着させることで対応。ボタン操作しないで数値を見るだけだったらこの位置で問題なし。
まずは続けることが大事なので、普段別のことをやっている時間をトレーニングの時間にあてることで、バイクを漕いでる時間がただ過ぎるのを待つだけのトレーニングからは解放されそうです。生活時間も有効に使えるかな。
スマートトレーナーから下りる時は要注意
最後に、本題です。今日強くお伝えしたかったのはこちらの内容。固定ローラー台の中でも今では多くの方が利用しているであろう、いわゆるスマートトレーナーに関する内容です。
バイクをお持ち込みされたご相談で、あるアクシデントがこれに起因していたのでご紹介しておきたいと思います。ローラー台トレーニングをされている方、もしくはこれから始める方はこれを参考にお気を付け頂ければ幸いです。
スマートトレーナーは、店長も昔みたいにガンガン走ってた頃だったら用意していたでしょう。その頃はまだなかったけど、外で乗っているような疑似体験ができて、強度が低くてもペダルを踏むのに飽きることもないだろうから、時間対策にももってこい。仮想相手のレースを体験するとか、実走さながらの高強度トレーニングとしても冬場の体力アップに役立ちますね。
でも、一点だけ注意が必要です。店長もですが、タブレットが写ってる写真をみてもわかるとおり、左に机とかがあると乗り降りは右からになります。ほとんどの方が通常は左からですから普段と逆ですね。
この時に、もしもバランスを崩してローラーごと一緒に倒れた場合、スマートトレーナーはずっしりと安定感あるその重量が仇となって、バイクへの重大なダメージが発生する可能性が生じます。(固定ローラー台でもないとは言えない?!)
お持ち込みになられたバイクがそういう状態でした。右ペダルを外して下りようと体を傾けたタイミングで、ビンディングが引っ掛かって外れなかったのかバイクごと倒れたようです。倒れたはずみでエンドハンガーに衝撃が掛かって外側にぐにゃっと曲がっています。
リプレイスのハンガーだけだったら交換すればよいですが、ハンガーが装着されるフレーム側も歪んだ場合は交換では対応できず、修理不能。この状態ではバイクはもう使えません。
TIMEのこの年式のフレームは、ハンガーが繋がる箇所が接合されているような仕様にもみえるので、その部分が交換できないのかどうか一応代理店に確認してみました。以前はよくあった↓のような感じですね。
結果、やっぱり交換はできない仕様でした。たぶん、チェーンスティとシートスティは製造段階では分離していて、ここをモノコックで作ってしまうと角度が変えられずサイズごとに展開できなくなるので、あとで一体にはするけどこのような仕様になってるんでしょうね。(生産性を上げるため?)
こうなると、あとはカーボン補修を専門とするところに頼むしか手はありません。以前、営業資料が送られてきていたカーボンドライジャパンに聞いてみました。資料を見るとフレームはほとんどの箇所が修復できるようでしたが、さすがにエンドはどうなのかなと聞いてみたら、曲がっていても原型さえ保っていれば大丈夫とのこと。
曲がったところを切って、そこに成型したエンドをプリプレグでくっ付けるのかな。真っ二つに折損されたフレームも修復できるようですから、フレームに限らずカーボン製品でお困りの方がいらっしゃったら問い合わせしてみてもいいかもしれません。
ただし、今回のようなケースの場合、モデルごとに形状が違うハンガーのほうまで対応できるのかは不明。もしもこういう事例に陥ってしまったら確認してみてください。(ワンオフで製作したケースもあるようですが・・・)