店舗に関すること
今シーズンのスタート間近、北海道のロードバイク事情
いよいよ3月、北海道にも春の兆しが感じられる今日この頃、ロードバイカーの皆さまも、今シーズンに備えて準備を進めていらっしゃるところでしょうか。
冬を前にこれからオフになるのかと思っていた11月から早4ヶ月、今年は例年以上にやることが多く、あっという間に冬が過ぎ去った感じがします。
北海道のショップはどうやって冬を過ごしているのか、気になる方もいるかもしれません。店長は、シーズン中にはできない、バイク以外に買取りした部品用品を整理してネットで販売する毎日でしたが、ここにきて実店舗のロードバイクもだいぶ動きが出てきました。
バイクは冬の特売キャンペーンが好評だったので、3月に入ってから第二弾で特価セールを開催中です。初心者の方にもご利用いただきたい、今月末までの応援企画。ロードバイクを今年から始めようと思っている方は、ぜひこの機会をお見逃しなく!
お蔭さまで中古バイクの買取りも増えてきました。今はまだ洗車もできないから、買取りしたまま店内にどんどん溜まっている状態。外が10度くらいになったら、早くこのバイク達を洗車してきれいにレストアしてあげたい。
塗装を保護するガラスコーティングの耐久性
例年4月頃から始まる洗車作業はもうちょっと先ですが、中古バイクを販売する時は必須の作業。もちろん、洗車は普段のご依頼いただくメンテナンスでもお受けしています。
洗車の時はフレームのガラスコーティングをご依頼頂くことも多く、コート剤を塗布すると塗装の耐水性や耐光性が上がり、塗膜を紫外線から守ってくれるのでバイクの見た目がきれいになるのはもちろん、塗装の劣化も防いでくれます。
でも、コート剤のメーカーが言っているほど効果があるのかどうか、試してみないことにはわかりませんよね。
そして、メーカーが太鼓判を押すコーティング効果はおおよそ3ヶ月だと聞いてますが、正直、店長も施工し続けて様子を見てみないことには「これは絶対オススメ!」とは断言できず、半信半疑の状態でした。
それが、今回、ガラスコーティングがフレームを保護している確たる証拠ともいうべき事象を経験しました。
アルマイトフレームの研磨でわかったガラスコーティングの効用
この写真は、昨年、降雪前にスパイクに交換しようとして用意していたキャノンデールのMTBを、一生懸命磨いていた時の写真です。スパイク交換前の特売キャンペーンですでに販売済みですが、ガラスコーティングがいかに強いか証明している写真なのです。
どういうことか説明します。まず、このバイクはアルマイト加工のフレームで、経年のためか、アルミの表面が少しくすんだような冴えない状態でした。そこで、ガラスコーティングで変化があるか試してみたところ、状況は変わらず。使ったのは、「感動の光沢」を謳い文句にしているクレストヨンドの「ガラスの盾」。
で、これまでも、アルミパーツのくすんだ表面を強力な研磨力でポリッシュに変えてきた、アルミ専用コンパウンドでいっそのこと全部ピカピカに磨き上げようと作業に入りました。
「MOTHERS MAG & ALUMINUM POLISH」は、アルマイトが落ちて眩い光沢に様変わりするはずですが、さて今回はどうでしょう?
まさに「怪我の功名」、洗車の時にガラスコーティングをお薦めできるワケ
激闘すること数十分、クロスが真っ黒になるほど「MOTHERS MAG & ALUMINUM POLISH」で磨いても、ガラスの盾を塗布した箇所は、被膜のすべてを取り除くことはできなかった。
その後、さらに数十分格闘するも、まだところどころ残っていて、その場所はまだらになっている。結局、小一時間ほど磨いた結果、それでもまだ微かに残ってしまった状態がさっきの写真です。パイプの継ぎ目付近にあるこの被膜跡をみると、スプレー式でもけっこうしっかりコーティングされるもよう。
ガラスの盾、恐るべし。ただシュッとひと吹き塗布しただけでこの状況。これをみて、店長は自信を持って洗車の時にはガラスコーティングをお薦めすることができます。ご依頼いただく方の中には、すでにマイカーなどにコート剤を施工してその効果がわかっている方もおいでなのかもしれませんね。
ちなみに、被膜跡が残ってしまったこちらのバイクですが、通常はコート剤を塗布したフレームを、このような磨き方はしないしする必要もないので、そもそもが、アルマイトのフレームに光沢が出るか試した店長の使い方が間違い。普通はシュッシュッと塗布したコート剤をクロスで延ばしておしまいです。まあ、試してみなければ何もわからないので・・・。「怪我の功名」を得ることができたのはよかった。
アルマイト仕上げのアルミフレームを磨いて楽しむ別の使い方
アルマイトフレームを磨いたついでに、その違いをお見せしておきましょう。
(施工前)
(施工後)
メーカーロゴがあるパイプは磨くときっとロゴが薄くなるだろうから、そこは極力避けて磨いてますが、しっかり磨いたところはその差が歴然。
年数を経てアルマイトが退色っぽい色合いになってきたアルミフレームは、アルミの専用コンパウンドを持っていると重宝します。店長は、フレームだけでなく、シートポスト、ハンドル、ステム、ギアクランクなどなど、これまで多種多様なアルミ部品を磨いてポリッシュの輝いた部品に蘇らせてきました。
アルミは退色すると、どうしてもその価値が低くなるように感じます。それを復活させるのがポリッシュ仕上げ。アルマイトの味わいが好きだという方は別ですが、そこにこだわりがないなら眩い輝きを放つ部品はなかなかに魅力的。
メディアの取材がありました
さて、話は変わって、先日、ひさしぶりにメディアの取材を受けました。FMのノースウェーブ以来、数年ぶり。ライオンズクラブという協会をご存じでしょうか。店長も名前は聞いたことがあるけど、どういう団体なのかは今回の取材を受けるまで知りませんでした。
国際的なボランティア活動を目的として設立された民間団体であるようです。ボランティアといっても、会員は経営者の方々が中心、地域に根ざして活動されていらっしゃるようですね。
取材の方が言うには、季刊誌として定期的に会報を発行しているとのこと。そこで、春から始まるシーズンに向かい、最近はロードバイクが注目を浴び自治体も環境整備に力を入れていることから、春の会報誌はロードバイクを取り上げたいということでアティックにお声が掛かったようです。
ライオンズクラブは地域に定着しているボランティア団体なので、そこの地域に対する影響力も大きいようですね。今回のことを通して、まだどんなバイクか知らない方がこのバイクに触れることができ、そして始める方には長く乗り続けてもらいたいというのが、ロードバイクをもっと広めていきたい店長の願い。
今回の取材の趣旨をお聞きして、初めてロードバイクに乗る時のハウツー的なこと、おそらく他のスポーツバイクよりも垣根が高いと感じている方も多いと思うから、どうすればその垣根を取り払って頂けるか、そういう内容をインタビューを通して伝えさせてもらいました。
もっと多くの方が、このバイクの素晴らしさに目覚めてくれたらいいな、そんなことも願いながら、しばしの時間、楽しい取材の時間を過ごさせてもらいました。刊行されたらアティックにも数部置いてくださるので、その時にまた詳しい内容をお伝えしたいと思います。
北海道も、着々と準備が進んでいます。今年のロードバイクシーズンがいよいよスタートします!