活性酸素は、スポーツ選手にとってはすごく気になる言葉。かっこよく、フリーラジカルなんて言ったりもする。でも、言葉はかっこよくても活性酸素は病気の原因になったり、例えば癌を誘発させたりするとても恐い物質。トレーニングをしていくうえでも大変気になる物質なのである。

活性酸素はストレスがその発生原因のひとつになるとも言われている。ストレスは精神的なものと肉体的なものに分かれるけれども、肉体的にいえば、強度の高いトレーニングなどは体にとっては正にストレスそのもの。健康的な側面からみると、苦しいばかりのトレーニングは、体にとってももちろん決していいこととはいえない。

適度な運動は精神的なストレスを発散させてくれる。しかし、強くなりたい一心からいつもきついトレーニングばかり行っていると、体にはとても負担が大きい。いわゆるオーバートレーニング。次第に肉体的ストレスを抱え込んでしまい、自覚症状のないまま見過ごすこともよくあることだ。

その結果、細胞レベルで体に害となるものが徐々に積み重なってきて、免疫力が低下したり、風邪を引きやすくなったりする。（店長も経験あり）

これは、活性酸素が細胞を傷つけてしまうことが原因とも考えられる。

いずれにしても、トレーニングに関しては、各人各様、その時々の運動能力に応じて、過負荷の原則に基づき段階的に、そして継続的に時間を掛けて強度を上げていきたいものである。短期間で身に付けた体力は、仮に何らかの理由で中断しなければならなくなったとき、その時は同じように短期間で喪失してしまうから。