自転車に乗っていて何がいちばん走る妨げになるかと言えば、この空気抵抗。ただし、時速20kmくらいからの話。それ以下だと、タイヤと路面との接地抵抗が一番大きい。これは空気圧を高圧にしても変わらない。もちろん、風が強い時や重い荷物を積載している時は別。
で、集団で走る時はよく先頭交代をする。先頭を走る人は最も大きく空気抵抗を受けている。うしろを走る人は空気抵抗が少ないから楽だ。そこで、この妨げになる要因を分担しよう、平等に受けて平等に楽しようという発想が生まれるわけだ。
しかし、レースではわざと先頭に出ようとしない選手もいる。こうなると、集団の走るリズムにまとまりが無くなり、特に逃げている場合、こういう選手は嫌われる。罵倒されたりもする。
でもこれがチーム戦略として走っている場合は、事態は一変して当然のように受け入れられる。選手同士が当たり前のようにルールとマナーを知って走っているそのような姿こそ、レースというにふさわしい。