略して、世界選。ほかのスポーツと同じように、その年のいちばん強いと思われる選手を決めたいレース。
「決めたい」というのは、ことロードレースに関しては様々な要因があって、単純に体力がいちばんの人が優勝するとは限らないから。しかし、このレースだけはフロッグで勝つことは出来ないから過去もやはり順当な選手が名を連ねている。
そして、この世界選は、普段のレースとはちょっと趣向が違う。それは国別にチーム編成を行うからだ。各国のポイント数によってもそれぞれの参加人数が変わってくる。
このレースに出場できる選手は、ほとんどが、どこかのトレードチームに所属していると思う。で、いつもは所属しているチームでレースを戦っている選手も、この日だけは自分の国を代表してレースを走る。だから同じ所属チームの選手がライバルにまわったりする。
しかし、日本的にいうと「同じ釜の飯を食っている」選手同士のこと。やはり、時にはレース展開にも仲間意識が影響するらしい。たとえば、逃げてる時はそれには関知しないとか、そういうところに表れるようだ。やっぱり、自転車レースは人間臭いスポーツだと思う。