あまり楽しい言葉ではない。薬物を利用して、違法に体力を増強させようとする行為。スポーツを冒とくする行為だ。また、薬物だけに限らず、好調時の血液を採取して保存し、目的のレースに合わせて再びそれを体内に戻して使うドーピング行為などもある。これは血液ドーピングという。
好調時の血液は有酸素運動によい結果をもたらす。酸素の運搬効率が高く、疲労の回復にも役立つ。そこで、その時期の血液を利用しようとするのだが、しかし、血液ドーピングは細菌感染やウイルス感染の危険性もあり、薬物の不正使用と同様に人体に多大な悪影響を及ぼす。
いずれにしても、尋常な行為とはいえない。時には、薬物がもたらす副作用が人生を破滅させる結果をも招きかねないことを、我々は忘れてはならない。