同意語としてアタックがあるが、「アタックを掛ける」とか「アタックが掛かった」とか言うと、逃げる際にはピッタリくる。しかし、こう言われても、ロードレースが初めての方にはピンと来ないと思う。
誰から逃げるのかといえば、レース中の集団から逃げる。ここから積極的に離れて先行しようという行動を逃げるという。逃げを打つ、などと表現することもある。
なぜ逃げるのか?
これは、チームの作戦で行動に出る時もあれば、選手自身の判断で逃げる時もある。前者はアシスト選手が囮で逃げる場合も多い。後者は、例えばこの選手が相当な実力を持ちながらもスプリント力が劣る場合、このときは一人でゴールを目指したほうが優勝の確率が高くなる。そこで一人で逃げようと、いわゆる単独アタックを掛けたりするのだ。