自転車レースでは、公正な大会が運営されるように、不正な行為をした選手にはあらかじめ決められた一定のペナルティーが与えられる。特にUCIの対象レースでは厳格に規定され、レース中は審判がいつも目を光らせている。不正な行為とはいわゆる違反行為。ペナルティは罰則。ロードレースでは、開催期間中、選手だけでなく、チーム関係者や監督もその対象となり、違反行為が発覚すると罰則が科せられる。

どんなペナルティかというと、罰金やタイムの加算。これはレース後コミュニケで通知が来る。走行中にコミッセールが審判を下すことはない。罰金はスイスフラン、タイムペナルティは数十秒とかそういう時間単位。その違反がレースに与える影響の程度によってペナルティの時間が変わる。よって成績も変わる。選手はやはり紳士的にレースすることが望まれる。重大な違反行為の場合は一発でレースから除外されることもあり得る。

で、なかには、レースの成績を考えて罰金だけで済む場合は、あえてペナルティ覚悟で強行策に出るツワモノもいないとはいえない。そういう指示を出す監督も居るかもしれない。なので、２回３回と同じ違反を繰り返すと段々罰則が重くなるルールが多い。３回目に及んだ場合はだいたいレースから除外される。

一般的には罰金のペナルティが最も多い。そしてレースの格式が高くなるにつれペナルティも大きく重くなっている。